【1日目】6月25日(土)

12:55~13:00
開講挨拶

13:00~14:20
認知症の原因疾患と病態・治療
講師:中野正剛(日本認知症学会指導医・日本老年精神医学会専門医・老年病専門医)
看護師も医師とともに、認知症の症状を引き起こす原因疾患に向き合うことが認知症ケアの基本となる。認知症の予防や治療により進行を遅らせることも含め、認知症疾患そのものを知ろう。

14:30~17:00
入院中の認知症患者に対する看護に必要なアセスメントと援助技術(演習含む)
講師:田中志子 内田病院理事長(日本認知症学会指導医・老年病専門医・認知症サポート医)
認知症の人に適切な看護を提供するためには、そのファーストステップとして、アセスメントをもとにケアプランを立てることが必要であろう。そのために知っておかなければならないこと、見落としてはならないことは何かを考えよう。
演習
認知症のある患者の実際の様子をビデオを用いて症例を提示し、その患者に対するアセスメントの情報として求められているものは何か、また、必要な援助技術は何かを考える

【2日目】6月26日(日)

9:00~11:20
コミュニケーション方法及び療養環境の調整方法(演習含む)
講師:梅原 里実 高崎健康福祉大学(認知症認定看護師)
どのように認知症の人とコミュニケーションをとればよいのか。
その人が暮らしてきた生活環境を大切にし、施設内での環境、あるいは地域での環境を整え、より穏やかに過ごしてもらうことを考えよう。

演習
重度認知症の困難症例等を提示し、コミュニケーションのとり方、医療チームでの対応の仕方などを、ディスカッションをとおして考える

11:30~14:00
行動・心理症状(BPSD)、せん妄の予防と対応法(演習含む)
講師:田中志子 内田病院理事長(日本認知症学会指導医・老年病専門医・認知症サポート医)
認知症の人をケアする上で一番の問題とも言えるのは、BPSD、せん妄等であろう。 しかし、それは認知症の人にとっての問題ではなく、周囲にとって大きな問題であるのかもしれない。
ケアのレベルアップによって、これらの問題はどう変わっていくのかを考えよう。

演習
BPSD、せん妄の対応の困難事例についてディスカッションをとおして考える

14:10~15:30
認知症に特有な倫理的課題と意思決定支援
講師:戸谷幸佳(特別養護老人ホームくやはら老人看護専門看護師)
身体拘束が認知症の人に与える影響、エンドオブライフの意思確認など、患者、家族の視点に立ちサポートすることを考えよう。

15:30
閉講
(プログラムの内容は変更となる場合がございます。ご了承ください。)